広がる・・「手塚治虫」の世界

　　　　　　　　イルフ童画館で手塚治虫展が開幕













岡谷市中央町のイルフ童画館で３日、「手塚治虫展―子どもに託すメッセージ」が開幕した。

多くの人々の心に残る数々の漫画やアニメ作品を世に出し、

アニメの可能性にチャレンジし続けた手塚治虫の漫画原稿や愛用品、

初公開となるスケジュール表など９７点を展示した。命や自然、科学に関する強いメッセージが伝わる作品が、

来館者の目を引いている。９月８日まで。










手塚プロダクションの企画、制作で開催した。「ジャングル大帝」「鉄腕アトム」

「ブラックジャック」「リボンの騎士」「火の鳥」などの人気漫画の原画、とびら絵、

珍しい童画作品原画などを展示。

手塚治虫が子どもたちに伝えたかった「生と死」「自然に挑む力」

「科学と人間のコミュニケーション」などのメッセージも、作品とともに紹介されている。

　手塚治虫のトレードマークになっているベレー帽や愛用のペン、

マネージャーが書き記したスケージュール表、中学生時代に描いた漫画など、

貴重な作品や愛用品も飾られている。入り口では巨大な鉄腕アトムの人形が子どもたちを出迎えている。







初日は市内の夏明保育園児２７人が来館した。手塚作品に触れたことがない園児たちだが、

作品に興味津々。お気に入りの作品の前ではじっと立ち止まり、大きく目を見開いて眺めていた。

　会期中は毎日、１階絵本ライブラリーで午前１０時と午後１時から手塚アニメの無料上映会を開いている。

２６日午前１０時３０分からは学芸員が解説するギャラリートーク、

８月９日午前１０時３０分からは館内を巡る「子ども探検ツアー」も開かれる。

　開館時間は午前９時から午後６時まで　。木曜日休館。入館料は一般８００円　、中高生４００円、小学生２００円。

　問い合わせは同館（電話０２６６・２４・３３１９）へ。